一部の旧車、ネオ旧車が抱える悩みの一つは、内装の劣化。そして一番目立つのがダッシュボード。愛車を運転するときに視界に入る部分。
AE86は新品ダッシュボードそのものが純正は廃盤。絶望的です。新品が万が一ネットオークションに出品されると恐ろしい金額に…
旧車パーツのネット販売量がトンでもないFINEオートさん。
http://www.fine-auto-service.com/
ここでは裏メニューで、知り合いのみにダッシュボードのヒビ割れ修復作業と表皮張替えをされています。けれど、やはり下取りが必要ですから表立ってはお断りされるほどです。
老舗のロードスター専門店、タックイン99さんからもご相談をいただきました。
「NA6系の初代はやはり割れが酷いものが多いですね」
とのこと。純正ダッシュ新品交換の依頼も多いそうですが、ダッシュと脱着工賃を合わせると、ナカナカの金額とのこと。お客さんに優しいメニューも用意してあげたいとのことでした。
これでもかっ!ってくらいのDR30の在庫量を誇るJENESISオートさん。このクルマもダッシュどうかなと調査に行きました。たぶん、沢山割れてるんだろう。
隣接するグランドスラムGTR ラバーソウルにはもっと古いハコスカ、ケンメリ、ジャパン、などがわんさか居ます。こちらも内装割れているだろうな。
最悪だ… 最高です! ジェネシスとラバーソウルの社長が二人一緒にいます… 西社長と、新出社長です。
ダッシュ割れで困ってますよね?
「いやあ? ハコスカもDR30も全然大丈夫だけど?」
そこにイケメンで優しいメカニックの関井さんが声をかけてくれました。
「個人的なクルマですが、アルテッツァ乗ってるんですよ。ダッシュ割れが酷いですよ。ただ、ボクの前期は大丈夫ですが、西社長の後期はダッシュ割れというかネバネバ…」
「これは割れてませんが、割れるクルマもあるし、ネバネバは酷いですね」
後期と前期でも違うということとは、材質なんだろうなあ。
そういえばURASさんでもR34系の内装のネバネバ問題に悩んでおられました。スイッチ類も押すのを躊躇するレベルとか。
軽自動車も旧車、ネオ旧車ブームですから同じ問題を抱えています。
ダッシュボードの割れの対策が必要。
当社の4灯ヘッドライトキットも売れているは、ヘッドライトの劣化が激しいからでしょうね。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exterior/ext_cap_light
内装類をめったに気にしない3UPの三上さんからも同じ問い合わせがありました。S14は相当酷いとのことでした。
実はこのダッシュを預かったのは6年ほど前(汗)。
FRPは臭いし、太陽光が反射で断念。真空整形のカバーは型代の高額さと、そもそもひずんだ部分があるので、装着時に本体加工が必要になるということで断念。普通のダッシュカバーはスポーツカーには似合わない。レザー張替えは高額であり、耐久性の問題があるので、これまた断念
そしてたどり着いたのが、カーボン調レザー生地によるダッシュマットカバー。すでに型取りは終わり、初回サンプルもあがってきました。けれど最後の仕上げの部分でまたとまっています。どうしてもスペシャルミシンが必要とのことで、マット工場様に特注ミシンをお願いしているところです。
ダッシュマットでは確かに張替えには質感で負けます。けれど、今回のものはカーボン調レザーの見栄えがシックで良く、光の反射もかなり抑えてくれており、見栄えもスポーティーさをスポイルしていません。定価も¥20,000を切ることが可能で、到着したその日に簡単装着が出来ます。
ダッシュははずすして装着するのに、車種によりますが3~4万はしますし、下手すると10万オーバーのものもあり、それと別途ダッシュ新品を購入するというハードルがあります。
ますます加熱する旧車、ネオ旧車ブームですが、一番目の前で視界に入る部分が汚いのは辛いところです。
S14、AE86、ロードスター、カプチーノはすでにダッシュ手配済みで、試作データ取りが終わっていますから、あとはスペシャルミシン待ち。これ以外の車種でも破損が多い車種にはドンドン対応する予定です。